最近、自身のWEBサイトをベースに、実験的にリーフレットを制作する機会がありました。普段は紙媒体を中心に制作していますが、WEBサイト側の調整や構成の見直しなど、慣れない作業も含めて改めて向き合う中で、以前noteに書いた「紙の見え方は、環境しだい。」という記事の内容を思い出しました。WEBも紙媒体も、「作ったものが最終的にどう見えるか」は、実は環境によって大きく左右されます。制作する側にとっては、これは常に意識している部分でもあります。今回は、そのことについて改めて整理してみたいと思います。WEBサイトは、見る人の環境(パソコン・タブレット・スマホなど)や設定によって表示が変わります。それに比べて「紙媒体」は、形として残るものだからこそ、環境に左右されにくいと思われることもあります。でも実際には、紙媒体もまた、見る環境によって印象が大きく変わります。制作段階だけでも、●使用しているモニターの環境●インクジェットプリンター、レーザプリンターなど出力時の再現性●家庭用と業務用プリンターによる色の違いなど、さまざまな要素が関係します。さらに、印刷会社から上がってきた校正紙では問題なく見えていた色味が、実際の刷り上がりではわずかに変化して見えることもあります。(印刷工程上、多少の差異は避けられないため、最終校正を戻す際には「これ以上アカくならないように」といった、自分なりの許容範囲を添えてお願いすることもあります)紙媒体は「実物」として残るぶん、最終的にどのような環境で使用されるかまで想定するようにしています。たとえば、●屋内照明の色味(暖色・寒色)●自然光による見え方の変化●掲出場所や設置位置●背景色や周囲の環境●紙質や光の反射こうした条件によって、同じものでも印象は変わります。特に、パンフレット・ポスター・販促ツールなどは、「どこで、誰が、どのように見るか」によって、見え方や伝わり方が大きく変わります。そのため制作時には、単に見た目を整えるだけではなく、「実際にどのような環境で使用されるのか」「どのような状況で手に取られるか」まで含めて考えながら制作することを大切にしています。実はWEBも紙も「環境によって見え方が変わる」という点では同じ。それぞれの特性を知ったうえで、最終的にどう見えるかを想像すること、想像力を持って対処することは大事なことだと思っています。※過去にnoteに掲載した記事をもとに、一部再構成・加筆しております。→【note記事】『紙の見え方は、環境しだい。』※関連:自身のWEBサイトをベースに制作したリーフレットについて→【告知】Webサイトを「紙」に落とし込んでみました。